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2021.06.24

オンラインと現実の「ハイブリッド配信」が需要を伸ばす?Zoom配信代行のニューノーマルとは

Zoom配信代行、Zoom配信オペレーションを専門に、様々な企業、団体のオンライン会議・オンラインセミナー・オンライン採用活動をサポートするフリートです。

2020年、世界を震撼させたコロナウィルスの発生から1年余り、オンライン配信・Zoom配信のあり方も多様化してきました。

 

本日のブログ記事で取り上げたいのは、日に日に需要を伸ばす「ハイブリッド配信」です。

ハイブリッド配信におけるハイブリッドとは、オンラインとオフラインの組み合わせのこと。

一般的には、会場にいる登壇者(オフライン)とオンラインでの参加者、双方向のコミュニケーションを図るイベントの配信に、ハイブリッド形式を選択されるお客様が増えております。

耳慣れない言葉かもしれませんが、簡単には、たとえばコロナ後の「ワイドショー」をイメージされると分かりやすいかもしれません。

スタジオにいる進行役とは別に、遠方からコメンテーターが液晶パネル越しに参加することで、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、対話形式の番組を成立させていることが分かります。

それでは、ハイブリッド配信の需要が高まる背景とメリット、ご依頼の注意ポイントを、事例と共にご説明していきます!

そもそもハイブリッド配信とは?オンライン・オフラインいいとこ取りのハイブリッド

ハイブリッド配信Zoom

(全日本運輸労働組合様のハイブリッド配信事例)

 

ハイブリッド配信を理解するために、まず、オンライン配信の特徴をおさらいしましょう。

無論、オンライン配信の魅力は場所を選ばないことにあります。主催・視聴側、共に物理的な距離を無視してイベントを開催・視聴できることこそオンライン配信のメリットです。

また、テキストを通じた簡単なやりとりが容易に行えることも魅力でしょう。

たとえば、大人数が参加するイベントにおいて「全参加者の意見を募る」ことは、リアルのイベントでこそ手間がかかりますが、オンラインであれば、「チャットを利用する」手法を採るだけで解決します。

以上を前提として、ハイブリッド配信を行うメリットをご紹介していきます。

 

参加者全員が自宅やオフィスからオンラインで参加する配信と違い、ハイブリッド配信は主催が配信・イベントのために「会場を借りる」特徴を持っています。

 

会場を借りる目的の大きくは、

  1. イベントとしての格式を上げる
  2. 視聴者の母数を増やす

各人がプライベートな空間から参加する配信ではなく、イベントのために会場やホテルを貸し切ることで、配信は格調高いモノになり参加者に「普段とは違う」特別感を演出することができます。

会場に登壇者がいる形式のイベントは、オンライン・オフライン共に参加者の反応を確認することもできるので、場があたたまりやすく、話も弾みやすいメリットを見つけることもできるでしょう。

また、リアル開催と比べたとき、全国の人々に視聴してもらえることも人気の理由です。

 

一口にハイブリッド配信といっても、段階が存在するので、順にご紹介していきましょう。

(段階とは、オンライン参加者がどれだけイベントに参加するか、の目安でもあります)

STEP1 : 会場の参加者から一方的な配信を行う場合

進行は会場にいる参加者のみで進められ、オンライン参加者は会場の様子を視聴するスタイルです。たとえば「セミナー」や「ウェビナー」などに多く採用されています。

STEP2 : オンライン参加者からも一部参加してもらう場合

オンライン参加者が視聴だけではなく、質問やコメントを投げかけることも視野に入れた配信スタイルです。会場にいる司会者や登壇者が寄せられたコメントを代読したり、回答することで簡易的なコミュニケーションが実現できます。

STEP3 : リアル参加者とオンライン参加者が、等しく議論に参加する場合

オンライン参加者も自らの顔や声を共有し、積極的に会場に質問をしたり、話題に参加することを目的とした配信です。

STEP3は上記の通りイベントでのやりとりが活性化されるほか、登壇者をイベント会場まで呼ぶ飛行機代などなど……お金や時間のコストを下げる副次的なメリットも魅力でしょう。

 

ハイブリッド配信を求めるお客様は?

ハイブリッド配信

それでは、どのようなお客様がハイブリッド配信を希望されるのでしょうか。

弊社の体感では、たとえば「商品の実演販売」や「セミナー」など、イベント後に商品の購入や会員入会の段取りを設けるイベントを企画されているお客様にハイブリッド配信が選ばれる印象を持っています。

この理由は、ハイブリッド配信の何よりの強みが「商談をクロージングさせやすい」ことにあります。

イベントのなかで紹介された商品だからこそ「購入してみたい」、目の前でお話を伺ったからこそ「もっと深く知りたい」といった具合に……ハイブリッド配信はイベント内容の説得力を増すことにも注目を集めているのです。

 

また、コロナ流行以降は、いわゆる3密の回避、ソーシャルディスタンスを保つ目的のもと、イベントの開催自体を見送らなければならないケースも増えてきました。

たとえ開催できたとしても、会場のキャパシティ最大限まで人を招待することもできません。

もとより、「緊急事態宣言」が発令されてしまえば、対象地域にお住まいの方は県を跨いで会場に赴くことすら憚られてしまいます。

そういった、不測の事態への対応策としてもハイブリッド配信は優秀です。

たとえば、

「会場費の足を出てしまい、採算が取れない」

「例年通り会場は押さえたものの、コロナ渦では開催が危ぶまれる」

他にもハイブリッド配信が好まれているのは、代替案としてオンライン開催を選択されるのではなく、イベントとしての格式を落とさずして「全国のお客様に参加してもらえる」オンライン”ならでは”のメリットに着目される方が増えているという背景もあります。

ハイブリッド配信の依頼で注意すべきポイント

ハイブリッド配信を成功させるには、会場の手配に加え、Zoomをはじめとする配信ツールに長けている必要があります。

以下に、ハイブリッド配信を代行依頼する際のポイントをふたつ並べました。

ハイブリッド配信注意ポイント【1】 Zoomや配信ツールについて熟知できているか?

ハイブリッド配信

(このことはハイブリッド配信に限った話ではありませんが……)

配信代行業者を選ぶうえでの大前提は、ご依頼される会社がZoomの機能を知り尽くした上で、お客様ごとに最適な配信方法や企画をご提案できるかどうかです。

 

配信代行会社の仕事は映像配信の代行だけではありません。

無論、Zoomや配信ツールに明るくないことからお客様は代行を検討されるワケですが、
依頼のモチベーションを立ち返って考えてみれば、オンライン配信・イベントを成功させることにゴールを設定されているはずです。

お客様が開催されるイベントの中身をヒアリングし、オンライン開催だからこその強みをご提案できて初めて、配信代行会社に依頼する価値があると弊社は考えております。

たとえば……Zoomにはチャットや反応ボタンなど、リアルとオンラインの参加者のコミュニケーションを円滑にする機能が備わっていますが、単純にリアルな会場を撮影してオンラインに流すだけでは、Zoomの機能を活かしきれているとは言えません。

映像や音声の切り替え、ワイプの効果的な活用など、機能を駆使することでお客様の意向に沿った演出を凝らすことも可能です。

Zoomはアップデートも頻繁に行われており、イベント前日に突然仕様が変わることもあります。

仕様に追いつかないまま当日を迎えてしまえば、参加者のモチベーションが下がることは避けられません。

イベントも成功から遠のいてしまいます。

 

代行会社は、Zoomをはじめとする配信ツールの最新情報・新機能をキャッチアップしている必要もあります。

弊社フリートは、アメリカに本社を置くZoomのサービスサイトを毎日チェックし、最新機能や重要なアップデート情報を常にスタッフ間で共有・検証しております。

Zoom配信代行

弊社代表、古里が理事を務める「オンラインミーティング推進協会」に「ライブ配信向上委員会」など、フリートではオンライン配信技術の向上に向けて様々な発信も努めています。

最新情報のキャッチアップを怠らず、派生して考えられる配信方法を考え、配信技術の向上に日々努めているからこそ、お客様のイベント・配信に最適なご提案ができるのです。

 

ハイブリッド配信注意ポイント【2】配信クオリティは人数・機材に比例しない!

ハイブリッド配信 Zoom

意外に思われるかもしれませんが、Zoom配信のクオリティは代行会社が当日会場にやってくる人数や機材に比例しません。

機能とスペックを理解してさえいれば、少人数でも質の高い配信を可能にするのがZoomの良点でもあるのです。

オンライン配信の需要の高まりから、様々な会社が配信代行に乗り出しておりますが、たとえばこれまでテレビ番組を収録していた制作会社は「テレビの生中継」さながらのスタッフを集め、チームでハイブリッド配信に挑む特徴があります。

もちろん、機材も一級品です。

5人の登壇者を映すイベントのハイブリッド配信を例に取ると、各登壇者に1人ずつの音響、カメラ、照明スタッフを配置するため、およそ15人のスタッフがそれぞれ担当機材を持ち込み、ハイブリッド配信の代行にあたります。

 

ここで注意したいのは、Zoomは音声や映像が圧縮して、視聴者に配信するツールであること。高音質・高画質を追求しても、高クオリティの配信が視聴者に届くわけではないのです。

「スポーツ中継」「人気歌手のステージ」など、高画質・高音質を求められるイベントを得意とするハイスペックな機材はZoom配信には機能過多です。

また、視聴者側の受信環境も、各自の端末・パソコンによってスペックはバラバラです。

配信側がいくら万全の態勢を敷いたとしても、受信側のインターネット環境が安定しないことから、映像の途切れ・遅延も視野に入れてご提案を行う必要があります。

一口に配信代行会社と言っても、機材や会社の体勢によって、得て不得手がございます。

(上述した「スポーツ中継」「人気歌手のステージ」などは、弊社では対応が困難です。)

しかし、動きがそれほどないイベントをZoomで配信するのであれば、オーバースペックな機材・スタッフは余分な費用の原因にも繋がります。

 

フリートの場合、5人登壇者がいるハイブリッド配信(Zoom配信)であれば、下記のように少人数のスタッフで配信をすることが可能です。

ハイブリッド配信

Zoom配信を熟知したスタッフであれば、同じイベント内容を少人数で配信することも可能です。

図を簡単にご説明しましょう。

Zoom担当者は、入室管理、参加者のビデオやミュートの管理、ブレイクアウトルームの作成、スポットライトの切り替え及び追加、視聴者ビュー等を管理する役割を担当します。

配信前に打ち合わせも行うことから、配信内容のディレクション、演出の統括も兼任しています。

映像担当者は、Zoomで撮っている映像をYouTubeに流し替え、その場でのテロップ入れ、カメラ切り替えを担当します。

 

弊社フリートは万が一のトラブルに備え、どんなイベントでも1人でオペレーションを敢行することも避けています。

オンライン配信では突然の通信切断、会場で用意したパソコンのトラブル、機材のトラブルなど突発的な事故が起きる可能性もゼロではありません。

対応に手間取ってはイベント全体の印象が下げてしまうことにも繋がるため、3人目は万が一のトラブルに対応できるフレキシブルな役割が持たされています。

万全の態勢を整えるため、フリートではサポートするスタッフはそれぞれの業務を一部兼任できるように訓練しております。

機材トラブルに備えて、バックアップ機材をご用意することも疎かにはいたしません。

 

Zoomでのハイブリッド配信の事例 全日本運輸労働組合様

ハイブリッド配信

今回は全日本運輸産業労働組合連合会 様(以下、運輸労連)の事例を元に、フリートのハイブリッド配信のサポート力をご紹介いたします

 

運輸労連では例年、会場を借りて「総会」を行うことが恒例でした。

しかし、会場を抑えていたにもかかわらず、新型コロナウイルスの流行の影響により、大人数で会場に集まることが今年2021年は不可能です。

会場のキャンセル料金だけでなく、新たにオンライン配信用スタジオを借りるとなれば、追加、追加で費用がかかってきてしまいます。

そこで、手配した会場に最小人数のみ集まり、他の参加者はオンラインから参加する、ハイブリッド配信に切り替える方針を採択されたそうです。

 

会場にいる参加者は約30名、オンラインからの参加者は約150名。

大人数が参加される総会は、ハイブリッド配信の規模としても大きいモノでした。

また、参加者はご年配者が多く、Zoomの操作に慣れた方も決して多くありません。

今回のオンライン総会、ハイブリッド配信を承るにあたり、

  • 発信・受信側共にストレスのない配信を行うこと
  • 総会の進行をスムーズに進めること

2点が大きなポイントとも言えるでしょう。

事前に現地に赴いたところ、会場となるホテルにインターネット環境がないことが発覚したため、通信機器を手配・インターネットの速度通信をテストするところから、弊社の仕事は始まりました。

 

(少し話はそれますが)フリートでは配信する会場の通信環境の事前チェックを必ず行います。これは、会場にインターネット環境がある場合でも一緒です。

ハイブリッド配信Zoom

大規模アクセスに耐えうるかどうか、通信が遅くないか……オンライン配信に適しているかのチェックを徹底し過ぎることはありません。

これは、オンライン配信の成功・失敗の大部分が通信環境に左右されるからです。

弊社はインターネット環境が無い・通信が不安定な場所でも、オンライン配信を実現します。

たとえば、安定した通信を確保するため「マルチSIMルーター」。通信環境状態に左右されない配信を実現するための通信機器を自社で用意できることも弊社の強みのひとつです。

 

総会には議決をとる項目がプログラムされているため、会場の参加者・オンラインの参加者の両者が積極的に討論に参加できる環境を整えなくてはなりません。

ハイブリッド配信

議論を活発化させるためには、双方の発言や状況を、わかりやすく伝える工夫と丁寧な司会進行が大切です。

今回は大型のスクリーンを用意、オンラインの様子を会場に投影することで、参加者全員が円滑にコミュニケーションをとれる工夫を凝らしました。

また、オンライン参加者も会場のみならず、カメラの前で緑や赤のパネルを表示させて投票している様子を会場にいる参加者にも映し、オンラインの様子を確認できるようにしました。

弊社で、事前の通信環境の整備から当日の進行まで一貫したご対応をさせていただいたことで、運輸労連 初のオンライン総会は滞りなく無事に成功を収めることができました。

 

フリートは、お客様や参加者様のZoom配信へ抱く課題によって、企画から打ち合わせを行うことも可能です。

もし会場を抑えていないケースでも、お客様の開催したいイベントに適した会場をご提案いたしますので、お気兼ねなくご相談ください。

ハイブリッド配信

繰り返しになりますが、ハイブリッド配信代行を依頼する会社には、現場に集まれない事情と、お客様のニーズの両方を照らし合わせながら、満足のいくご提案ができるかどうか、が求められます。

  • ハイブリッド配信とオンライン配信のどちらが最適か迷っている
  • ハイブリッド配信が初めてで、会場やイベント企画がわからない
  • 参加者がZoomに慣れていないから、ハイブリッド配信が成功するかどうか心配

Zoom配信にまつわるお悩みや「分からない」を一緒に解決していくことから始めましょう。

フリートでは「Zoomの操作が初めて」というお客様でも、打ち合わせ時からご不明点や不安な点をお伺いし、企画や進行を進めてまいります。

専用のカスタマーサポート窓口も用意していますので、参加者が不慣れであってもZoom操作をフォローすることも可能です。

オンライン配信でより魅力的なイベントになるようご提案いたします。

 

 

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