2023.10.10
通訳者必見!Zoom同時通訳で用意するべき物・設定方法・注意点!
昨今ではZoomを用いたイベントや会議などで、海外から参加される方も多くなってきました。
そのため、通訳者として参加する場合も、スムーズに進行するためにZoomの使い方を知っておかなければいけません。
フリートでも、通訳者さんが入るようなZoomを用いた世界的なイベントをサポートしてきましたが、やはりZoomの使い方で通訳者さんが困ってしまうようなケースをいくつも見てきています。
そこで今回は、フリートの経験をもとに、Zoomの同時通訳で通訳者が参加する際の必要な知識について解説します。
Zoom同時通訳の通訳者の事前準備
Zoomイベントに通訳者として参加する際には、事前準備がとても大事です。
事前準備をしているかしていないかだけで、イベントの進行や通訳のスムーズさが大きく異なります。
できるだけ通訳のみに集中できるように、以下で解説する準備はしっかり行っておきましょう!
Zoom同時通訳で通訳者が用意しておくべき機材
Zoom同時通訳で通訳者が必ず用意しておくべき機材は、以下の3つです。
- パソコン
- ヘッドセット
- マウス
基本的には、使い慣れているパソコンやヘッドセット、マウスを用意してください。
使い慣れていないものや主催者が用意されていないものだと、自分用の設定になっていないので音声が出ない、聞こえないなどのトラブルになる可能性が高いです。
また、通訳する際には言語選択でマウスクリックをよく使うので、ノートパソコンなどでよくあるようなタッチパッドだと操作ミスしやすくなります。
また、もし持っているのであれば、iPadやノートパソコンなど、視聴者として参加できるような別の端末を一つ持っていきましょう。
自分の声を確認したりチャットをしたりするなどのときに便利です。
Zoomで通訳者の設定がされているか?
Zoom同時通訳開始前に必ず確認すべきことが、通訳者設定がされているかどうかです。
同時通訳として参加する場合には、通訳者専用のURLが発行され、そのURLからZoomにログインしなければいけません。
しかし、なかには通訳者専用のURLを発行できると知らない主催者もいます。
そのため、通訳者設定がされているかどうかを、必ず主催者に確認してください。
通訳者として設定されたら、専用URLがメールで届くので、メールが届いていない場合はすぐに主催者に伝えてください。
マイクの設定はできている?ヘッドセットは認識されている?
Zoomを始める前に、音声確認もしておきましょう。
ご自身で普段から使われているパソコンであれば問題ないケースがほとんどですが、主催者が用意したパソコンだと、音声設定が適切になっていない場合があります。
音声設定が適切にされていないと、マイクやヘッドセットが上手く使えない可能性があるので注意しましょう。
また、ヘッドセットを使用する際は、必ず用意されたパソコン環境を確認してください。
パソコンによっては、ヘッドセットに対応していない、マイクとスピーカーが独立している場合もあります。
さらに、ジャックの形が合わないなんてケースもあるので、自分のヘッドセットが使えるかどうか必ず確認しておきましょう。
おすすめは、USBタイプのヘッドセットです。
USBであればドライバーを自動的に認識してくれるので「ヘッドセットが使えない」というトラブルになりにくいです。
“通訳者の”Zoom同時通訳設定の開始方法
Zoomで通訳者として参加するする流れは、以下の通りです。
- Zoomデスクトップクライアントにサインイン
- ホストから通訳として割り当てられたミーティングに参加
- OKをクリック
上記の流れで通訳者としてZoomに参加できます。
通訳者は、一度に一つの設定した言語に配信することが可能です。
たとえば、日本語・フランス語・英語の3カ国語の参加者がいる場合、「英語-日本語」に設定すれば、フランス語の音声が聞こえなくなるので、混乱を避けられます。
この言語設定(オーディオチャネル)は、ミーティング中でも切り替えられます。
円滑に通訳を行う秘訣!Zoom同時通訳で通訳者が注意すべきこと
Zoom同時通訳を行う際は、4つの注意点を意識してください。
Zoomを用いた通訳は、リアル会場のように「ただ言語を訳すだけ」ではありません。
Zoomだからこその難しさがあり、それによってトラブルも生まれてしまいやすいです。
とくに重要なポイントを解説するので、参考にしてください。
リレー通訳のチャンネル操作に注意!
リレー通訳とは、たとえば英語・フランス語・日本語の参加者がいて、日本語が基軸言語だとした場合に「英語のスピーカ→通訳者Aを通して日本語へ→日本語を聞いた通訳者Bがフランス語へ」といったように通訳をリレーさせる方法です。
このリレー通訳のときに、自分の聞く言語を適切に設定しておかなければいけません。
上記の例ならば、通訳者Bは英語を聞くのではなく、通訳者A(英語を日本語にする通訳者)のチャンネルを聞けるように設定する必要があるのです。
つまり、以下のような設定になります。
【通訳者A】
受信チャンネル:英語
発信チャンネル:日本
【通訳者B】
受信チャンネル:日本語
発信チャンネル:フランス
このチャンネル切り替えを理解していないと、いざ通訳を行うときに戸惑ったりトラブルになったりします。
通訳者として参加するのはPCからのみ!
通訳者としてZoomに参加するには、PCからでなければいけません。
モバイルのZoomアプリでは、言語通訳の開始または管理ができないのです。
スマートフォンやiPadでは参加できないので、必ずPCを用意してください。
Zoom操作の基本中の基本!ミュート忘れ
Zoomに慣れている人でも、たまに起こしてしまうミスが、ミュートの忘れです。
普段からZoomを使って会議等に参加している人であれば、ミュート設定を忘れずに行えますが、Zoomに慣れていない通訳者さんの場合は、うっかりミュートを解除し忘れたりミュートしないままにしてしまったりする場合があります。
ミュートしたままで「翻訳する音声が聴こえない」だったり、ミュートし忘れて「私語が参加者に聞こえてしまった」となったりする可能性があるので、ミュート設定については必ず事前に理解しておきましょう。
Zoomにはサポートデスクがありません!
通訳者は、何かトラブルが発生した際の共有先についても理解しておきましょう。
まず、Zoom自体にはサポートデスクはありません。
そのため、何かしらトラブルが発生したときに、Zoomに連絡しようとしても意味がありません。
基本的には主催者に委ねられるので、事前に何かしらあったときの連絡は主催者の誰にすべきなのかを確認しておいてください。
フリートなら通訳者へのサポートも万全に行います!
フリートは、これまでにいくつもの通訳者参加型のオンラインイベントを行ってきました。
その経験から、通訳者がどのような場面で戸惑ってしまうのかも理解しています。
そのため、フリートでは事前にレクチャーをしたりサポートをしたりもします。
通訳者側が何を確認すべきかを知っておくことは大事ですが、基本的にフリートの方から確認をさせていただくので、安心して通訳に入っていただけます。
そのほか、通訳者が必要なZoomを用いたイベントなどで疑問点や質問点があれば、お気軽にご連絡ください。
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