2022.08.16
Zoomのハイブリッド配信でハウリングしない方法! Zoomにおいては「マイナスワン」が重要
ハイブリッド配信とは、リアル会場とZoomを用いたオンラインの2つの方法で繋がる配信です。
しかし、ハイブリッド配信を行う際には「ハウリング」に注意しなければいけません。
ハウリングを起こしてしまうと、聞き取りづらくなる上に、参加者のモチベーション低下やタイムロスなど、様々なデメリットが生じます。
そこで今回は、ハイブリッド配信時にフリートが行っているハウリング対策について解説します。
「ハイブリッド配信を行ってみたい」
「これまでにハウリングを起こしてしまった経験がある」
上記のような人は、ぜひ参考にしてください。
ハイブリッド配信でハウリングする原因①複数台からの音の入出力
ハウリングの一番の原因は、複数台の音が入力されていたり出力されてしまっているするケースです。
基本的に、Zoomにおいて、1台のパソコンだけを使っていれば、ハウリングを起こす可能性はまずありません。
複数のものが同時にあり、同時に音を入出力しているからハウリングが起こってしまうのです。
ただし、ハイブリッド配信において、どうしても複数台でZoomにログインしなければならないケースもあるでしょう。
もし複数台でZoomにログインする場合には、オーディオ接続を一つだけにして対策します。
また、フリートの場合は、設置するパソコンすべてにイヤホンを刺し、さらにミュートにしています。パソコンが複数台あり、どれか1つでも音が鳴るとハウリングの原因になるので、イヤホンを刺すことで、物理的にカットしています。
機能面で音のカットもできますが、イヤホンを使えば、二重対策になるのです。
ハイブリッド配信でハウリングする原因②配信会社に音を返すときに「マイナスワン」していない
「マイナスワン」を説明する前に、どのような状況でマイナスワンを使うかについて解説しておきます。
たとえば、大きい会場、音声さん(PA)などがいるような場所では、会場のマイクで喋った音声を、入力のためにPAさんからZoomに音を送ってもらいます。
さらに、リモートで登壇する人やZoomで質問をする人の音声を、会場に流さなければいけません。この音を、会場のPAさんに配信会社側のパソコンから渡す必要があります。
ここでハウリングが起きてしまうのは、会場に流れた音を、またZoomが拾ってしまうためです。PAさんから、全音のミックスをもらってしまうと、こちら側の渡した音が返ってきてしまうことになるので、ハウリングしてしまうのです。
そのため「マイナスワン」という、こちら側の渡した音を減らして送ってもらう方法が必要になります。
「マイナスワン」は基本的にPAさんに設定してもらうのですが、会場のミキサーや音響機器によっては対応していない場合があるので、事前に確認が必要です。
もしも会場側の環境によりマイナスワンができない場合は、こちら側でスピーカーを立てて、一方的に会場からの音声を入力し、Zoomからの音を別のスピーカーで流すといった方法になります。
マイナスワンができない場合はライブハウスのような設置方法で対応
上記の説明で「結局スピーカーから音がでたら、Zoomで拾ってしまうのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、設置方法や音の調整によりハウリング対策が可能です。
基本的には、ライブハウスの設定と同じだと考えてください。
ライブハウスでハウリングしてしまうのは、ヴォーカルのマイクでスピーカーから出る音を拾ってしまうことにより起きます。
実際にライブハウスでは、ハウリングを起こさないようにスピーカーは前に設置されていますが、ハウリングの仕組みとしては上記のような形です。
このようなハウリングの原因を起こさないために、音量を調節したり、マイクの位置を設定したりします。
これはハイブリッド配信だけではなく、リアルなセミナーでも同じなので、比較的アナログな方法と言えます。
マイナスワンはZoomで自動処理してくれる
マイナスワンに関しては、簡単にできます。
「マイナスワンは複雑な機材が必要で、専門的な知識が必要」と考える人もいるのですが、音を入れる、出すというのを分けさえすれば、Zoom側で勝手にマイナスワンをしてくれているのです。
当たり前ではありますが、Zoomを使用したときに、自分の発した声はZoomから聞こえませんよね。本来、スピーカーがあると考えると、自分の発した声がスピーカーに入力され、スピーカーから出力されます。
Zoomの場合は、自動的に自分の声がカットされているのです。
このZoomの法則を理解しているかいないかで、どの機材をどのようにセッティングするかだったり、どの機材を使うかだったりを考えられます。基本的には、法則を理解していれば、機材は減らせます。
ハイブリッド配信でハウリングする原因③マイクの性能とボリューム調整
スピーカーの音が大きかったりマイクの音が大きかったりすると、マイクが音を拾いやすくなるためにハウリングしやすくなります。
会場内の音が大きければ、当然ハウリングの可能性は高くなるでしょう。
その他にも、マイクの種類によって注意しなければいけません。
とくに気を付けたいのが、ピンマイクです。
マイクには、指向性があり、音を拾う範囲や方向が決まっています。
主な種類は、以下の3つです。
- 無指向性(全方向の音を拾う)
- 単一指向性(限られた方向のみの音を拾う)
- 双指向性(前と後ろの音を拾う)
ハンドマイクは単一指向性となっているため、話す人以外の声は基本的に拾いづらい設計です。
ただし、ピンマイクのほとんどは、すべての音を拾う無指向性です。ハンドマイクよりも広い範囲の音を拾っているので、スピーカーの音を拾いやすくなっています。
これらの調整については、先述したライブハウスの音作りと同じで、どれくらいのマイクの音量であればスピーカーの音を拾わないか、スピーカーの音をどれくらいにすればマイクで拾わないかなど、アナログな調整になります。
Zoomハイブリッド配信ならフリートにお任せください
Zoomのハイブリッド配信を行う際は、様々な原因からのハウリングに注意しなければいけません。
Zoomを用いて、PAさんとZoom(パソコン)の音のやり取りやマイナスワンの設定などもあるため、ただハウリングについて理解してるだけでは、上手く調整できないケースもあるでしょう。
フリートは、これまでもハイブリッド配信を行ってきているので、経験からのアドバイスや設定が可能です。
現場PAさんとのやり取りもお任せください。
その他、Zoom配信で不安点や疑問点があれば、ぜひお気軽にご連絡ください!
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