2024.08.31
Zoomのスムーズな進行に必要なスペック・通信速度|動作が重い時の対処法
Zoomをこれから使う人や、Zoomでの不具合(スピードが遅い・落ちるなど)でお困りの方のために、今回はZoomに必要なパソコンスペックやインターネット速度について解説します。
基本的には、Zoomを利用するにあたって、大容量や高スペックのパソコンなどは必要ありません。
とは言え、あまりにも古いパソコンや低スペックだとスムーズに参加できない場合があります。
とくに仕事の会議で使う場合などは、不具合が起こったり途中でミーティングが止まってしまったりするのは避けたいところですよね。
今回の記事を参考にして、スムーズなZoomミーティングを行いましょう!
Zoomに必要なスペックを整えていない場合によく起きるトラブル
「とりあえずZoomに接続できるから良いだろう」と考えてしまう人もいるかもしれません…が、スペックが低い端末だと、以下のようなトラブルが起きる可能性があります。
- 音声が途切れる
- 画面が固まる
- Zoomアプリが落ちる
いずれも会議などをスムーズに進行できない原因になります。
これが1対1のカジュアルなミーティングであれば良いですが、複数で参加する会議だと大変です。
一人が固まったり声が聞こえなくなったりすると、その場で会議は一旦中断。
その人がスムーズに参加できるまで、進行が止まってしまいます。
とくにミーティングのホストは要注意!
音声が途切れたり画面が固まったりする程度なら良いですが、ホストのZoomアプリが落ちると自動的にZoomが終了されます。
そうなると、参加者全員がZoomに入室しなおさなければなりません。
このように「まぁ大丈夫だろう」が、大きなトラブルの原因になります。
Zoom公式のシステム要件
端末のスペックなどについては、Zoom公式サイトに記載されています。
(参考元:Zoomサポート)
以下では、公式サイトから、システム要件などを紹介します。
システム要件
Zoom公式が記載しているシステム要件は、以下のとおりです。
- インターネット接続:ブロードバンド優先またはワイヤレス
- スピーカーとマイク:内臓・USBプラグインまたはワイヤレスBluetooth
- ウェブカメラまたは HD ウェブカメラ:内蔵・USB プラグインまたはビデオキャプチャ カードを搭載した HD カメラまたは HD ビデオカメラ、OBS などの配信用ソフトウェア や IP カメラで使用する仮想カメラ ソフトウェア
つまりは、現在、世の中にある端末であれば基本的に対応しています。
ガラケーでもない限りはビデオ通話に参加できます。(正確にはガラケーでも参加できる方法があるので後述します)
サポートされているシステム
Zoom公式が記載しているサポートされているシステムは、以下のとおりです。
macOS X と macOS X (10.10) 以降 / Windows 11 / Windows 1 / Windows 8 または 8.1 / Windows 7 / Ubuntu 12.04 以降 / Mint 17.1 以降 / Red Hat Enterprise Linux 8.0 以降 / Oracle Linux 8.0 以降 / CentOS 8 以降 / Fedora 21 以降 / OpenSUSE 13.2 / 以降 ArchLinux(64 ビットのみ)
物凄く簡単に言えば、かなり古いパソコンでなければ問題ないと考えてください。
一般的に使われているWindowsにおいても、Windows7まで使えます。
Windows7というと2009年に発売されているものですから、現実的に考えてそれより古いパソコンを使っているというケースはかなり稀かと思います。
また、サポートされているタブレット端末においては「Win 8.1 以降の Surface PRO 2 以降」であれば問題ありません。
サポートされているブラウザ
Zoomは、幅広いブラウザに対応しています。
しかし、バージョンによってサポートされるかどうかは異なります。
デスクトップの場合は「Chrome・Firefox・Edge・Safari」、モバイルの場合は「Chrome・Firefox・Safari」のブラウザで使用できますが、いずれも2バージョン以内です。
Chromeを例にすると、2024年8月現在では127が最新のバージョンです。つまり、サポートしているのは127.126.125となるわけです。
ちなみに、現在お使いのChromeを最新バージョンにするには、以下の方法で行います。
- Chromeの右上メニューから「ヘルプ」
- GoogleChromeについて
上記を開くと、自動的に最新バージョンを確認して更新できる状態になります。
ただし、再起動が必要になるのでタイミングは検討しましょう。
Zoomで推奨されるインターネット通信速度(帯域幅)
インターネットの通信速度のことを「帯域幅」と言います。
帯域幅が広ければ広いほど、一度に送信できるデータの量が多くなり、通信速度が速くなります。
Zoomにおいては、それほど広い帯域幅を要件としていませんが、スムーズな進行のためにはある程度の通信速度を確保しておく必要があります。
以下で、必要な通信速度を紹介します。
なお、以下では「上り・下り」といった表現があります。
「上り」は送信、「下り」は受信を指します。
Zoomで言えば、こちらの音声や映像を相手に送るのが「上がり」、相手の音声や映像を受け取るのが「下り」です。
1対1の場合
1対1のZoomミーティングの場合、以下の通信速度が必要になります。
- 高品質…600kbps
- HD(720p)…1.2Mbps
- HD(1,080p)…3.8Mbps
基本的には1Mbps前後の通信速度があれば問題ありません。また、いずれも上がり・下り同様です。
1,080pのHDを使用する場合は、3.8Mbpsが必要ですが、昨今のZoomはHDでなくても比較的綺麗な映像なので、そこまで用意する必要はないでしょう。
グループ会議の場合
グループ会議の場合は、1対1よりも通信速度が必要になります。
- 高品質…上がり1.0Mbps/下り600kbps
- HD(720p)…上がり2.6Mbps/下り1.8Mbps
- HD(1,080p)…上がり3.8Mbps/下り3.0Mbps
- ギャラリービュー…上がり2.0Mbps/下り4.0Mbps(人数によって異なる)
とくに確認しておくべきなのが、ギャラリービューです。
ギャラリービューでは参加者が多くなればなるほど高速なインターネット環境が必要になります。
ですので、社員を交えた会議や定例会などを実施する際には、上記を参考にした通信速度を確保しておかなければなりません。
ウェビナーの出席
ウェビナーに出席する場合の通信速度は、以下のとおりです。
【パネリストがビデオをONにしている場合】
- 高品質…600kbps
- HD(720p)…1.2~1.8Mbps
- HD(1,080p)…2.3Mbps
ただし、画面共有のみなどの場合は50~75kbps程度となります。
Zoomで推奨されるパソコンスペック
Zoomで推奨されるパソコンスペックは、以下のとおりです。
- CPU…デュアルコア2GHz以上(Intel i3 / i5 / i7)またはAMDと同等
- メモリ…4GB以上
実際には、上記よりスペックの低いパソコンでも動作はできます。
しかし、スムーズな進行ができない恐れがあります。
パソコンのCPUやメモリは、Windowsであれば「システム→バージョン情報」から確認できます。
Zoomのインターネット通信速度が遅いときの確認事項
上記のスペックなどを満たしているのにZoomが重い…と感じる場合は、別の原因が発生しているかもしれません。
考えられる問題としては、以下の4つがあります。
- 他のアプリが開いている
- Zoomが最新バージョンではない
- PCやタブレットの問題
- インターネット環境の問題
以下で、それぞれの対処法について解説します。
ほかのアプリをすべて閉じる
Zoomと同時に他のアプリを開いていると、接続が不安定になりやすいです。
特に大量の通信を行うアプリは閉じておきましょう。
また、バックグラウンドで動作しているアプリにも注意してください。
Zoomを最新版にアップデートする
Zoomのバージョン自体が古いと、不具合で接続に問題が生じる可能性があります。
そのため、Zoomが最新版でない場合は、更新してください。
しかし、最新バージョンで不具合が出るケースもあるので、更新する前にインターネットで最新バージョンの不具合が起きていないかを確認しておくことも大切です。
PCやタブレットの再起動
PCやタブレット側に問題がある可能性もあります。
とくによくみられのが、メモリ容量が足りていないケースです。
容量を空ける方法は様々ですが、一番簡単なのは再起動!
とくに再起動しても問題ない状態であれば、一度再起動してからZoomに接続しましょう。
インターネット環境の確認
そもそものインターネット環境が良くないケースがあります。
たとえば、カフェなどでフリーWi-Fiを使用する場合です。
フリーWi-Fiは多くの方が使っているので、その分、通信速度が遅くなりやすいです。
また、安定性にも欠けます。
ですので、外から接続するのであれば自分用のポケットWi-Fiなどを持っておくようにしましょう。
Zoomのインターネット通信速度が遅いときの対処法
どうしてもインターネット通信速度が遅く、Zoomの動作が遅いときは、以下の2つを試してみてください。
- ダイヤルインで参加
- 映像をオフにする
上記の方法で改善する可能性もありますが、キッチリとした会議などへの参加は不向きです。
あくまで前提としては、スペックを整えておくことを大切にしてください。
ダイヤルインで参加
Zoomのビデオ通話中にに接続が不安定な場合、電話のダイヤルインという方法で参加できます。
電話参加の方法は以下の通りです。
- 1.「電話のオーディオに切り替える」を選択
- 2.表示される電話番号、ミーティングID、参加者IDをメモ
- 3.スマートフォンから指定の番号に電話し、IDを入力
ただし、通話料がかかるため長時間の会議には不向きです。
また、ダイヤルインを使えば、ガラケーや固定電話からも参加できます。
映像をオフにする
通信速度が遅いときは、画面をオフにしてみましょう。
画質を落として帯域幅が下がるように、映像を表示しないことでも帯域幅が下がります。
Zoomのトラブル・準備・アドバイスはフリートにご相談ください
これからZoomを使う方や、よくZoomでトラブルが起きるなどの場合は、今回の記事を参考にしながら改善してみてください。
ただ、どうしてもパソコンやインターネットに詳しくないという方もいるかと思います。
実際に
「どんなパソコンを用意すればいいのか?」
「うちにあるパソコンでこんなことはできるのか?」
などのご相談をいただくケースがあります。
フリートでは、これらの設置や準備からサポートします。
Zoomを使った会議やイベントのスムーズな進行のために、ぜひどんなことでもフリートにご相談ください。
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