2026.06.18
Zoom Mateとは?AI Companionから進化した新しいAIワークスペースを解説

ZoomのAI機能は、会議の要約や議事録作成などを支援するAI Companionとして利用されてきました。しかし、会議が終わったあとに必要な作業は、要約を確認するだけではありません。
- フォローアップメールを送る
- タスクを整理する
- CRMを更新する
- 次回の資料を作る
など、実際の業務はその後も続きます。
そこで登場したのが、ZoomMateです。
ZoomMateは、AIワークスペースとして、会議やチャット、メモ、プロジェクトの文脈をもとに、検索、ワークフローの実行、成果物作成までサポートしてくれる機能です。
つまり、従来のAI Companionが担ってきた会議支援の流れをさらに広げ、会話で生まれた内容を実際の作業へつなげるための機能といえます。
この記事では、ZoomMateの特徴や使い方について、Zoom公式ブログを参考に解説していきます。
参考元(※以下記事は英語記事です)
・ZoomMate:製品と機能の概要 | Zoom AI Workspace | Zoom
・ZoomMate入門 | Zoom AIワークスペースガイド | Zoom
・会議を成果物に変える | ZoomMate + AI生産性向上スイート | Zoom
ZoomMateとは?
ZoomMateは、Zoom Workplaceに組み込まれたAIワークスペースです。
これまでのAI活用では、会議の内容を記録したり、要約したりする機能が注目されてきました。もちろん、それだけでも会議後の振り返りには役立ちます。
ただ、ZoomMateが目指しているのは、会話を記録するだけでなく、その会話をもとに実際の業務を前に進めることです。
以下では、ZoomMateの基本的な位置づけを解説します。
Zoom Workplaceに組み込まれたAIワークスペース
ZoomMateは、Zoom Workplaceの中で利用するAIワークスペースです。別のAIツールを開いて、毎回状況を説明し直すのではなく、Zoom上で行われた会話や関連する情報をもとに作業をサポートしてくれます。
公式ブログでは、ZoomMateはユーザーの仕事におけるAIパートナーとして、日々の業務を理解し、学習し、行動すると説明されています。
たとえば、会議で決まった内容があれば、その後のフォローアップや必要な作業につなげることができます。会議の記録を残すだけではなく、次に何をすべきかを整理し、実行につなげるためのサポートを行う機能として位置づけられています。
会話の内容を実際の作業につなげる
ZoomMateの大きな特徴は、会話で決まったことを、実際の作業へつなげる点です。
多くの会議では、話し合いの中で次のアクションが決まります。しかし、会議が終わったあとにメールを作成したり、タスクを整理したり、資料を更新したりする作業は、人の手で行われることが多いでしょう。
ZoomMateは、この会議後の作業をサポートするために設計されており「会議を便利にするAIツール」ではありません。会議やチャットで生まれた内容を、フォローアップや成果物作成に接続するためのAIワークスペースなのです。
会議・チャット・メモなど仕事の場で動く
ZoomMateは、会議だけを対象にした機能ではありません。Zoomの会議、チャット、メモ、プロジェクト、さらに接続されたサードパーティ製アプリなど、仕事が行われている場所の情報をもとに動作します。
公式ブログでは、ZoomMateはサイドバーでユーザーの指示を待つだけのAIアシスタントではなく、すでに仕事が行われている場所に常駐し、次に何をすべきかを把握すると説明されています。
ここが、ZoomMateの考え方として押さえておきたい点です。
単一のドキュメントだけを見て答えるのではなく、仕事の文脈を理解したうえで、検索、実行、作成までを支援してくれます。
ZoomMateの大きな役割とは?「会話から完了まで」をサポート

ZoomMateを理解するうえで押さえておきたいのが、「会話から完了まで」という考え方です。
会議やチャットでは、日々さまざまな決定や依頼が生まれます。しかし、実際の業務では、話し合って終わりではありません。
会議後に内容を整理し、関係者へ共有し、タスクを割り当て、資料やレポートを作成する必要があります。
ZoomMateは、この会話から完了までの作業を進めるために設計されているのです。
以下では、ZoomMateの主な役割を解説していきます。
会話を記録するだけではなく、作業につなげる
会議の議事録や要約は、業務を進めるうえで役立ちます。誰が何を話したのか、どのような決定があったのかを後から確認できるため、会議内容の振り返りには欠かせません。
ただし、記録や要約があるだけで業務が完了するわけではありません。
たとえば、会議で顧客への提案内容が決まった場合、その後にはフォローアップメールの作成、CRMの更新、資料の修正、次回会議の準備などが発生します。プロジェクト会議でも、決定事項をタスクに落とし込み、関係者に共有し、進捗を追いかける必要があります。
ZoomMateは、この会議後に発生する作業まで視野に入れたAIワークスペースです。会話を残すだけでなく、その会話から次に必要な作業へつなげることを目的としています。
会議後のフォローアップや更新作業をサポート
公式ブログでは、会議後の作業として、フォローアップメールの送信、アクションアイテムの整理、ドキュメントの更新、プレゼンテーション資料の作成などが挙げられています。
これらの作業一つひとつは難しいものではありません。しかし、会議のたびに発生すると、かなりの時間を使います。
また、必要な情報が会議メモ、チャット、CRM、共有ドライブ、プロジェクト管理ツールなどに分かれている場合、作業前に情報を探す時間も発生します。
どこに何があるのかを確認し、内容をつなぎ合わせ、別のツールへ転記するといった積み重ねは、会議後の負担になります。
ZoomMateは、こうした会議後の調整や更新作業を支援するために、会議、チャット、メモ、接続されたシステムの文脈を扱えるように設計されています。
ZoomMateは会話と完了したタスクの間をつなぐ
ZoomMateが目指しているのは、会話と完了したタスクの間にある距離を縮めることです。
公式ブログでは、AI活用の課題について、対話と完了したタスクの間の距離を縮めることだと説明されています。
つまり、会話を要約するだけでなく、その内容をもとに実際の作業を進められるかがポイントなのです。
ZoomMateでは、
- 必要な情報を探す「検索」
- 会話から生まれたワークフローを進める「実行」
- 資料やレポートなどを作る「作成」
が組み合わさります。
たとえば、顧客との通話後に「アクション項目を整理し、CRMレコードを更新し、要約メールやフォローアップ資料の草稿を作成する」といった流れが可能です。会議で話した内容を、人が毎回ゼロから整理して作業に移すのではなく、会話の文脈をもとに次の作業へ進められるのです。
ZoomMateの基本機能「検索・実行・作成」
ZoomMateの機能は、大きく「検索」「実行」「作成」の3つです。
会議やチャットで生まれた内容を確認し、必要な情報を探し、次の作業を進め、成果物を作る。この一連の流れを支援するのがZoomMateです。
それぞれの機能は単独でも使えますが、組み合わせることで会議後の作業をよりスムーズに進められます。
以下では、ZoomMateの基本となる3つの機能を確認していきましょう。
検索:必要な情報を複数のシステムから探せる
ZoomMateの検索機能では、Zoom内の会議履歴やチャット履歴だけでなく、接続された外部システムも含めて情報を探せます。
公式ブログでは、
- Google Drive
- Salesforce
- ServiceNow
- Confluence
- OneDrive
- Box
などが例として挙げられています。
必要な情報が複数の場所に分かれている場合でも、自然な言葉で質問することで、関連する情報を探せる仕組みです。
たとえば、「先週の導入会議で出た課題は何か」「この顧客が最近の通話で繰り返し伝えているフィードバックは何か」といった形で確認できます。ファイル名や保存場所を思い出して探すのではなく、質問から必要な情報に近づける点が特徴です。
実行:会話から発生したタスクやワークフローを進める
ZoomMateは、会話から発生した作業を進めるための実行機能も備えています。
たとえば、以下のような作業をワークフローとして扱えます。
- フォローアップメールを送る
- タスクを割り当てる
- 記録システムを更新する
- 承認プロセスを進める
また、必要な箇所には承認チェックポイントを設定できるため、すべてを自動で進めるのではなく、人の確認を挟みながら運用することもできます。
作成:会話をもとに資料や計画書などを作成する
ZoomMateは、会話の内容をもとに成果物を作成する機能も持っています。
会議やプロジェクトの文脈をもとに、プレゼンテーション資料、概要書、プロジェクト計画書、ステータスレポートなどの作成をサポートしてくれるのです。
ポイントは、白紙の状態から作り始めるのではなく、話し合われた内容に基づいた初稿から始められること。もちろん、最終的に編集し、公開・提出する内容を決めるのは利用者です。
会議で出た情報や関連する文脈をもとに、作成作業の土台を用意する機能として考えると良いでしょう。
ZoomMateはどんなチームに役立つ?

ZoomMateは、会議後の作業が多いチームや、複数のツールをまたいで情報を探しているチームにとって活用しやすい機能です。
以下では、ZoomMateが役立つチームの例を挙げていきます。
顧客対応や提案資料の作成が多いチーム
顧客との商談や定例会議が多い営業チーム、カスタマーサクセス、専門サービス企業などは、ZoomMateを活用しやすいでしょう。なぜなら、以下の作業が発生しやすいからです。
- 会議後に議論内容を整理
- フォローアップメールを作成
- CRMを更新
- 次回提案に向けた資料を準備
ZoomMateでは、会議内容や過去のメモ、CRMなどの関連情報をもとに、フォローアップや資料作成の土台を作れます。
プロジェクトの進行管理をしているチーム
複数人でプロジェクトを進めているチームにも、ZoomMateは向いています。
プロジェクトでは、以下の形で情報が分散しやすいです。
- 定例会議
- チャット
- 資料
- 進捗表
- タスク管理ツール
そのため、前回の決定事項を確認したり、未完了のアクションアイテムを整理したり、関係者へ進捗を共有したりする作業が継続的に発生します。
ZoomMateでは、プロジェクトに関連する会議メモ、チャット、プレゼンテーション、スプレッドシート、生成済みドキュメント、ワークフロー出力などを共有ワークスペースに整理できます。
プロジェクトの情報を探し直す手間を減らし、会議で決まったことを進行管理へつなげたいチームにはおすすめです。
複数のツールをまたいで情報を探しているチーム
会議、チャット、共有ドライブ、CRM、社内Wiki、プロジェクト管理ツールなど、複数のシステムを使っているチームにもZoomMateは役立ちます。こうしたチームでは、会議前の準備や進捗確認のたびに「どこに情報があるのか」を探す作業が発生するからです。
顧客の過去の発言、前回の決定事項、関連資料、対応履歴などが別々のツールに分かれていると、確認だけで時間がかかります。
ZoomMateの検索機能では、Zoom内の会議履歴やチャット履歴に加え、Google Drive、Salesforce、ServiceNow、Confluence、OneDrive、Boxなどの接続されたシステムから情報を取得できます。
会議や作業の前に複数ツールを確認しているチームは、ZoomMateによって情報確認の手間を減らせます。
ツールの分散を減らしたい中小企業のチーム
成長に合わせてツールが増え、情報や作業が分散している中小企業のチームにもZoomMateはおすすめです。
- 会議はZoom
- 資料は別のドキュメントツール
- 顧客情報はCRM
- 進捗はプロジェクト管理ツール
- 社内情報はナレッジベース
というように、用途ごとにツールが増えると、情報の移動や確認作業も増えます。ツールが多いほど、どこに何があるのかを把握する負担も大きくなります。
Zoom Workplace内であれば、会議、検索、ワークフロー、成果物作成をつなげ、作業の流れを整理できます。
ツールの数や情報の分散によって、会議後の作業や確認に時間がかかっているチームはZoomMateの活用をおすすめします。
Zoomはもはや業務効率化ツール
ZoomMateは、従来のZoom AI Companionで行われてきた会議の要約や議事録作成といった支援を、さらに一歩進めるAIワークスペースです。会議の内容を整理するだけでなく、必要な情報を探し、フォローアップやワークフローを進め、資料などの成果物作成までつなげられる点が、ZoomMateの大きな特徴。
AI Companionが「会議を振り返りやすくする機能」だとすれば、ZoomMateは「会議で生まれた内容を次の作業へつなげる機能」として活用が期待できます。
まずは、マイノートや会議後のフォローアップなど、日々の業務に近いところから試してみるとよいでしょう。
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