2026.05.27
Zoom AI Companion活用検証| 「対面でのメモ」機能でミーティング外の文字起こしが可能に!

Zoom AI Companionの文字起こしは、Zoomミーティングの中だけで使う機能だと思われがちです。
しかし、昨今のアップデートによりZoomミーティング以外でも使えるようになりました。
わざわざミーティングを開始しなくても使えるため「議事録ツール」として活用できます。
今回はこのZoom AI Companion文字起こし機能について解説していきます。
Zoom AI Companion文字起こしとは?「対面でのメモ」機能
Zoom AI Companionの文字起こし機能は、Zoomサイトから「Zoom AI Companion」に入り「対面でのメモ」という機能で使えます。
「対面でのメモ」を使えば、Zoomミーティングを開始せずにマイクが音声を拾い、そのまま文字起こししてくれます。
Zoom AI Companion「対面でのメモ」の場所
Zoom AI Companion「対面でのメモ」機能は、以下の場所にあります。
1.Zoomサイトにログイン
2.左メニューから「AI Companion」をクリック

3.「対面でのメモ」を選択

「対面でのメモ」を選択すると、自動的に文字起こし機能の画面が表示されます。

Zoom AI Companion「対面でのメモ」(文字起こし)はどんな場面で使える?
「対面でのメモ」機能は、議事録ツールのように音声を自動で文字起こししてくれる機能です。単純に議事録ツールとして活用できるので、以下のような場面で役立ちます。
- 社内の打ち合わせ内容を残したい
- 対面の打ち合わせを議事録のように残したい
- 会話しながら自分でメモを取るのが難しい
- 会議後に要点や次のアクションまでまとめたい
たとえば、インタビューのように話を聞きながらメモを残したいときに便利です。
注意!Zoomミーティング中には使えません
「対面でのメモ」機能は、Zoomミーティング以外のシーンで使える機能です。Zoomミーティング中は以下のような表示がでます。

Zoomミーティング中は、通常のAI Companionを使いましょう。
Zoom AI Companion「対面でのメモ」(文字起こし)を使うための事前設定
「対面でのメモ」を使うには、事前の設定が必要です。
- マイクの許可
- 日本語設定
この2つを設定していないと、うまく機能しません。以下でそれぞれの設定方法を解説します。
マイクの許可
「対面でのメモ」は、マイクからの音声を文字起こしする機能です。そのため、マイク設定がオフになっている、またはマイクがない場合には使えません。
多くの場合では「文字起こしを開始」をクリックしたときに「マイクを許可する」といったポップアップが表示されます。このときに「許可する」を選択すれば問題なく使えます。
もし誤って許可しなかった場合には、使用しているブラウザでの設定が必要です。
参考までに、以下はGoogle Chromeの設定です。
1.Google Chromeの右上にある縦三点リーダーをクリック
2.「設定」をクリック

3.「プライバシーとセキュリティ」をクリック

4.「サイトの設定」をクリック

5.「マイク」をクリック

6.https://ai.zoom~のURLから設定を開く
7.マイク設定を「許可する」に変更

以上の方法で、マイクによる音声入力が可能になります。
日本語設定
文字起こしを開始すると、デフォルトの設定では英語になります。そのまま使えば、当然ながら文字起こしの言語は英語です。

この言語変更は、以下から設定できます。

Zoom AI Companion「対面でのメモ」で実際に文字起こししてみた
今回、Zoom AI Companion「対面でのメモ」機能を実際に使ってみました。
以下では、実際に使ってみて感じた文字起こしの精度や便利な機能について解説します。
文字起こし精度
結論から言えば、文字起こしの精度はかなり高いです。以下は、実際に一人で話したときの文字起こしです。

漢字については多少誤っている箇所もありますが、後から見返したときに全く意味がわからない内容ではありません。リアルタイムの文字起こしとしては、かなり高精度と言えるのではないでしょうか。
さらに、同音異義語についても文脈から読み取って変換してくれます。

ここでテストしたのは
- せいかく:性格-正確
- いし:医師-意志
- あう:会う-合う
などの同音異義語です。それぞれ文脈にあわせた漢字で表示されました。
停止後は自動的にサマリーにまとめてくれる
文字起こしを停止すると、自動的に「Summary」として内容をまとめてくれます。

なお、文字起こしを再度確認したい場合は「Transcript」をクリックしてください。
文字起こしに対する質問
「メッセージを入力」の欄では、文字起こしした内容に対して自由に質問できます。2つの質問を投げかけてみたので、その内容を紹介します。
「これまでの要点をまとめて」
「これまでの要点をまとめて」と出力すると、以下のように内容をまとめた回答がかえってきました。

「この人は何を確認していましたか?人数は何名でしたか?」
上記より具体的な質問として「この人は何を確認していましたか?人数は何名でしたか?」と質問してみました。

いずれの質問に対しても、高い精度で回答してくれます。
質問回答に対する各種アクション
回答に対しては、以下のようにいくつかのアクション項目が設定されています。

左から「いいね・よくないね・メッセージをコピー・再生成・メッセージを保存・キャンバスで修正」となっています。この中から「メッセージを保存」と「キャンバスで修正」について見ていきます。
メッセージを保存
「メッセージを保存」では、ZoomCanvasに保存されます。保存すると、以下のように共有リンクが発行されます。

なお、保存方法は今後追加される予定のようです。

単純に過去の文字起こしを読み返したい場合には、わざわざ保存する必要はありません。
まず、左側にあるメニューの「ミーティング」をクリックします。

すると、以下のような画面が表示されます。表示された中から過去の会話を選択すれば、文字起こしの内容を読み返せます。

Zoom Canvasで編集
「キャンバス編集」をクリックすると、自動的にZoom Canvasが表示されます。

Zoom Canvasは、Googleドキュメントのような文書作成ツールです。質問の回答に文字色をつけたり、内容を書き足したりする場合に使えます。
なお、Zoom Canvasは元々Zoom docsという名前でした。名前は変わりましたが、大まかな機能の変更はありません。
Zoom docsについては過去の記事でも解説しています。
Zoom AI Companion「対面でのメモ」はどんな人に向いている?
Zoom AI Companionの文字起こし機能は、あとから内容を見返したい人、議事録を整理したい人、会議後の対応までスムーズに進めたい人に向いています。
特に、会話しながらメモを取るのが難しい仕事や、記録を残すこと自体が業務の質に関わる仕事では、かなり使いやすい機能です。
以下で特におすすめのケースを紹介します。
営業・コンサルなどの商談
営業やコンサルの仕事では、商談中に相手の話を聞きながら細かくメモを取るのは大変です。
料金の話、課題感、次回までの宿題など、残しておきたい内容は多い一方で、その場では会話に集中したい場面も多くあります。そのようなときに文字起こし機能を使えば、商談後に何を話していたのかを確認できます。
さらに、停止後はサマリーも作られるため、あとから提案内容を整理したり、社内共有したりするときにも役立ちます。
保険、不動産、SaaS営業、採用支援の打ち合わせなど、会話内容を後から使う仕事には特に向いています。
人事・採用担当などの面談
人事や採用担当は、面談や面接で相手の話をしっかり聞きながら、同時に評価や記録も残さなければいけません。
応募者との面接、社員面談、1on1などでは、会話の流れを止めずに記録する必要があります。
この機能を使えば、会話の内容を文字で残しながら、終了後に要点をまとめられます。誰がどんなことを話していたのか、何を確認していたのかを後から振り返りやすいため、評価メモや社内共有のたたき台としても使いやすいです。
ライター・広報・マーケなどのインタビューやヒアリング
ライター、広報、マーケティング担当のように、人の話を聞いて内容を整理する仕事にも向いています。インタビューや取材では、話を深掘りしながら同時にメモを取る必要がありますが、それを一人で完璧にこなすのは簡単ではありません。
文字起こし機能があれば、会話に集中し、あとから発言内容を確認しながら記事構成や要点整理に進められます。
特に、事例取材、顧客ヒアリング、アンケート深掘り、社内インタビューのような場面では使いやすいです。
管理職・PMなどの会議
管理職やプロジェクトマネージャーのように、会議後の確認事項や次のアクションを整理する役割が多い人にも向いています。会議中の発言を残すだけでなく、終了後にサマリーが出るため、何を決めたのか、誰が何をやるのかを確認しやすくなるからです。
定例会議、進捗会議、クライアントとの調整会議など、あとからアクションを整理する前提の会議ではかなり相性が良いです。議事録作成の負担を減らしながら、次にやるべきことまでつなげられます。
Zoomの可能性はどんどん広がっていく!
今回紹介した機能は、単に会話を記録するための追加機能ではありません。Zoomを会議ツールとして使うだけでなく、議事録ツール、要点整理ツール、会話の振り返りツールとしても活用できる可能性を広げています。
これまでは、Zoomはミーティングを開いて使うものというイメージが強かったですが、「対面でのメモ」のように会議を立ち上げなくても使える機能が増えたことで、使いどころはかなり広がっています。オンライン会議だけでなく、対面の打ち合わせ、インタビュー、面談、商談の記録まで含めて活用できます。
Zoomはただ話すための場ではなく、会話を残し、整理し、その後の行動につなげるための場へ変わりつつあるということです。
今後もAI Companionの機能が広がっていけば、Zoomの活用範囲はさらに大きくなるでしょう。 もし今までZoomを「会議用のツール」としてしか見ていなかったのであれば、一度使い方を見直してみると良いかもしれません。
文字起こしや要約、保存、編集まで含めて活用できるようになると、Zoomはもっと実務に近いツールとして使えるはずです。
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