2025.05.12
Zoomホストの現場から:知っておきたい4つの検証レポート
はじめに:Zoomホストの「あれ?」に答えたくて
イベントや会議の進行で、Zoomをホストすることが日常になっている方なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
「参加者、まだ来てない……?いや、待機室にいるのかな?」
「あれ、このウィンドウ、統合できたはずでは……?」
「全画面にしたらパネルが見えない〜!」
今回の記事では、そんなZoomホストならではの“小さな混乱”にフォーカスし、実際に複数パターンで検証してみた内容をお届けします。
1. ホストがZoomを開いたあと、待機室に反映されるまでどれくらい?
検証の背景と目的
Zoomミーティングで「ホストが開始したのに、待機室に誰も表示されない…?」と不安になる瞬間、ありませんか?
この“謎の間”を明らかにするために、4台のデバイスをあらかじめ待機室に待機させておき、ホストがZoomを開始した後、各デバイスが待機室に反映されるまでの時間を詳細に検証しました。
検証方法
- 参加者側デバイス:4台
- 事前に待機室で待機状態に
- ホストが「Zoom開始」をクリックしてから、各デバイスが待機室に反映されるまでの経過時間を計測
- これを2回実施
検証結果(抜粋)
- Zoom開始ボタンを押して13秒後にZoomアプリが開く
- さらに17秒後(開始から30秒あたり)に、1人目が待機室に表示
- その後、4人目が表示されるまでに約15秒のばらつき
- 全員が表示されるまで、トータルで約44秒
まとめと考察
- 2回実施してどちらも同じような時間になった
- ホストが入室した瞬間に誰も表示されていなくても、最大で1分弱程度ラグがある可能性がある
- 特に参加者のデバイス数、通信環境により、そのラグも多少伸びる可能性あり
- 以上から、ホストが顧客打ち合わせをする場合を考えると、3-5分前にはZoom開始をオープンし、待機室に人が来ないか待っているのが良いかと思われます
2. 実は2種類ある「全画面モード」
Zoomには全画面表示が2種類存在します。呼び分けとして、この記事ではこう区別します:
表示モード | 特徴 | 操作方法 | もとに戻す方法 |
大画面 | タスクバーが表示されるモード | 画面上部バーの「最大化アイコン」 | タスクバー上部「最大化アイコン」を再度押す |
全画面 | タスクバーが消える完全な全画面 | メニューバー「表示」→「全画面表示」or Zoomウィンドウのダブルクリック | ESCキー or 表示→「全画面表示を終了する」 |
↑大画面
↑全画面
そしてこの違いによって…
→ チャット・参加者パネルが統合(ウィンドウマージ)できるかどうかが変わる!
3. ウィンドウマージ問題:どのモードならできる?
- 大画面(タスクバーあり):パネルをメインウィンドウに統合できる
- 全画面(タスクバーなし):パネル統合(マージ)はできない(ポップアウト状態のみ)
全画面モードで操作していて「チャットが別窓になっててウィンドウマージできない!」となる場合は、一度「大画面」に戻すと解決します◎
↑参加者パネルがポップアップしている状態
↑パネルが統合(マージ)されている状態
4. 入室許可のポップアップが出たり出なかったりする謎
- Mac:常にポップアップが出る
- Windows:
- 参加者パネルが閉じている場合:ポップアップが出る
- パネルが開いている場合:出ない(見落としの原因に…!)
- Zoomを最小化しているとき:下部に小さくポップアップが出る
補足:チャイム音(入室時サウンド)も併用すると見逃し防止になります。設定で「ホストと共同ホストのみ聞こえる」など選択可能!
↑このようなポップアップが出ます
↑Zoomを最小化している時はこのようなポップアップが出ます
おわりに:
検証を通じて分かったのは、「ポップアップは便利だけど、見逃してしまう可能性がある」ということ。
入室対応を確実にしたいときは:
- 入室音をONにする
- 担当者を決めて参加者パネルを見張っておく
などの補助的な工夫が有効です。
まとめ:Zoomホストが安心して進行できるように
Zoomの仕様や挙動は、細かい部分でホストの混乱を招くこともあります。
でも、ちょっとした知識や仕組みの理解で、大きな安心感につながることも。
本記事が、日々Zoomホストをされる皆さんの“心のお守り”になればうれしいです!
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