2025.01.16
Zoomでリレー通訳が可能!オンラインイベントで使えるZoom通訳機能
リレー通訳は、通訳者が2名参加し、参加者に通訳音声を伝える方法です。
しかし、オンラインでZoomを使用する場合は、各種設定がわからないというケースもあるでしょう。
そこで今回は、Zoomの通訳機能を使ったリレー通訳の方法について解説します。
多言語の方が参加する大規模なイベントをおこなう際には、ぜひチェックしてください!
また、同時通訳については、下記の記事も参考にしてください。
リレー通訳ってどんなイベントで発生するの?
リレー通訳は、3言語以上の多言語が使用されるイベントや会議で発生します。
とくにマイナーな言語が使われる場合は、リレー通訳が発生しやすい傾向にあります。
フリートが過去におこなった例では、ラオスで使われる「ラオ語」を別の言語で聞きたいというケースがありました。
「それなら、ラオ語→別の言語への通訳で良いのではないか?」
と思われるかもしれませんが、マイナーな言語の場合は、そこまでの言語に対応している通訳者がかなり少ないのです。
そのため
- ラオ語を日本語に翻訳できる通訳者
- 日本語から別の言語に翻訳できる通訳者
の2名が必要になりました。
このように、一見、通訳者が1名でも対応できそうなものでも、リレー通訳が必要になるケースがあります。
まず理解しておきたいZoomの通訳機能について
Zoomの「言語通訳機能」は、通訳者を各担当言語に割り振り、参加者は通訳チャンネルを切り替えることで通訳された音声を聞ける機能です。
言葉だけだとわかりにくいので、下記画像のようにイメージしてください。
参加者には、通訳者が話している最中は通訳者の声、通訳者が話していない間は通訳されていないオリジナル音声が聞こえます。(オリジナル音声のミュートも可能)
なお、通訳機能はミーティング開始前の設定が必要で、開始後に通訳のオン/オフを切り替えることはできません。
通訳者の割り当てに関しては、ミーティングやウェビナーの途中でも可能です。
Zoomの通訳機能を利用する際の「参加者」の設定方法
参加者が通訳の音声を聞く際には、Zoom内で以下の操作をおこないます。
1.メニューバーから「通訳」を選択(ホストが通訳機能をオンにするとメニューが表示されます)
2.聞きたい言語を選択
言語を選択すると、下記のような表示になり、選択した言語で音声を聞けるようになります。
Zoomの通訳機能を利用する際の「通訳者」の設定方法
ホストが通訳者を割り当てた際には、通訳者に下記のメニューが表示されます。
左側の赤四角では、通訳者が聞きたい言語を選択できます。
「メインオーディオ」を選択することで全体(通訳なし)の音声を聞けます。
右側の赤四角は、通訳者が通訳を流したい言語を選択できます。
ただし、事前に割り振られた言語チャンネルのみの表示です。
なお、言語通訳が開始された時点で通訳者の声は全体に届かなくなります(チャンネルを設定している参加者のみに届く)。
よくあるトラブルと対応については、下記のとおりです。
- 通訳チャンネルに声が入らない→ミュートになっている・別の言語チャンネルを選択している
- 「リスニング」で聞きたいチャンネルが選べない→「通訳する言語」で聞きたいチャンネルを選択してしまっている
Zoomの通訳機能を利用する際の「ホスト」の設定方法
ホストは、事前の設定からおこなう必要があります。
1.事前設定:ミーテイングをスケジュールする際に言語通訳を有効にする。なお、通訳者のメールアドレスが分かっている場合は事前に割り振ることも可能です。
2.ミーティング中:コントロールバーの通訳を選択
3.ミーティング中:下記のパネルが表示されたら通訳者の名前と通訳する言語を2つ選択する。開始・終了はこのパネルにて操作をする。
4.ミーティング中:割り当てられた通訳者は、参加者パネルで確認可能。下記画像のように国名が表示されます。(下記はフランスの場合)
なお、Zoomのデフォルトで選択できる言語は「日本語、英語、中国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、スペイン語、韓国語」の9カ国語です。
その他の言語は、ブラウザの設定で追加できます。(個数制限あり)
Zoomの通訳機能を使ったリレー通訳の方法
前提として、リレー通訳について簡単に説明します。
リレー通訳とは、3つ以上の言語が使用される場合に順番に通訳していく通訳方式です。
たとえば、「フランス語→日本語→英語」の場合は、下記画像のように通訳をしていきます。
「なんだか手間がかかりそう…」
と思われるかもしれませんが、Zoomの設定をおこなえば、リレー通訳が可能なのです!
Zoomでリレー通訳をする際の「通訳者」の設定
上記『Zoomの通訳機能を利用する際の「通訳者」の設定方法』でも解説しましたが、通訳者は、ホストが通訳機能をオンにした際に「リスニング(通訳元/聞きたい言語)」と「通訳する言語(通訳先/話したい言語)」の2つを選択します。
この2つの操作でリレー通訳が可能になります。
ここでは、仮に「仏→日→英」でリレー通訳をおこなうとした場合の設定方法について解説します。
1.中間通訳者は、リスニングをメインオーディオ(フランス語)に設定し、通訳する言語で日本語を選択。
2.最終通訳者は、リスニングを「日本語」に設定し、通訳する言語で「英語」を選択。
なお、話者(フランス語)については、特別な操作は不要です。
すべての流れを画像で表すと、下記のようになります。
リレー通訳の設定でよくあるトラブルと対策
リレー通訳の設定では、よく「中間通訳者から最終通訳者」または「最終通訳者から中間通訳者」に役割を切り替えようとした際、思うように「通訳する言語」と「リスニング」を選べないというトラブルが発生します。
これはすでに言語を選択しているために起きるトラブルです。
原則として、「通訳する言語」と「リスニング」は同じものを選べないため、仮に「リスニング」で先に言語を設定してしまうと、「通訳する言語」に選択したい言語が表示されなくなってしまいます。
たとえば、「リスニング」で日本語を設定したい場合、「通訳する言語」で日本語を選択していると下記のように日本語が表示されません。
この場合、「通訳する言語」でフランス語を選択すると、リスニング側に日本語が表示されます。
Zoomの通訳機能を利用するポイントは「ホスト」にある
ここまでZoomのさまざまな設定を解説してきましたが、最も重要なポジションはホストだと覚えておいてください。
なぜなら、通訳者の割り当てや通訳機能の開始・終了はホストのみしか操作できないからです。
また、通訳者でZoomの設定を理解している方も少ないので、基本的にホストがリードする形になります。
ですから、細かな設定はホストが理解しておくようにしましょう。
Zoomの通訳機能を使ったイベントはフリートにご相談を
今回、Zoomの通訳機能を使ったリレー通訳の方法について解説しましたが
「全部覚えられない…」
「自分たちですべての設定をするのは難しそう…」
と思われる方もいるかもしれません。
そのような場合は、ぜひフリートにご相談ください。
フリートでは、事前のZoomの設定からイベント中のサポートまでおこないます。
参加者はZoomに気を取られずにイベントに集中できるので、これらの設定は専門家に任せることをおすすめします。
そのほか、イベントに合わせた提案もおこなえますので、オンラインイベントの際にはぜひお気軽にご連絡ください!
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