2024.09.19
ハイブリッドイベントで行う通訳の種類と機材について|AI同時通訳は使える?
Zoomを用いたハイブリッドイベントでは、国を超えたイベントも開催できます。
しかし、どうしても超えられない壁があります。
それが、言語の壁です。
世界的なイベントを開催する場合は通訳の存在が欠かせません。
では、通訳はどのようにして行われるのでしょうか。
今回は、ハイブリッドでの通訳の方法、必要機材、AI通訳について解説します。
「国を超えたイベントをしたいが、言語が……」
「通訳を依頼したいが、どんな風に進めていけば良いのだろう?」
上記のような企業は、ぜひ参考にしてください。
通訳形式は大きく3種類
一重に「通訳」といっても、その種類は大きく3つに分けられます。
- 同時通訳
- 逐次通訳
- ウィスパリング通訳
初めて通訳を入れる場合は、いずれもどのような通訳方法かわからないかと思います。
以下で、それぞれの通訳形式について具体的に解説していきます。
ハイブリッドイベントで使える通訳形式①同時通訳
同時通訳は、文字通り発言とほぼ同時に通訳を行う形式です。
通訳者が発言者の声をヘッドフォンなどで聞き、同時にマイクを通して通訳音声を送ります。
規模感やイベント内容にもよって異なりますが、常に集中して通訳しなければならないため、一般的には2名~4名程度の通訳者がチームとなって取り組みます。
大規模な会議イベントなど、テンポ良く進行したい場合には、同時通訳が向いているでしょう。
ハイブリッドイベントで使える通訳形式②逐次通訳
逐次通訳は、発言と通訳を交互に伝える形式です。
発言者が適度に区切りながら発言し、通訳者がその部分を都度通訳します。
つまり、発言者と通訳者は同じ内容を繰り返しているということです。
ですから、ほぼタイムラグのない同時通訳に比べれば、約2倍の時間がかかります。
その分、同時通訳よりも正確性は高く、少人数の通訳者でも対応できます。
ハイブリッドイベントで使える通訳形式③ウィスパリング通訳
ウィスパリング通訳は、よくテレビで見るような形です。
発言者の後ろの通訳者が控えていて、周りが話している内容を通訳者が小声で伝える方法です。
簡易的な装置を利用して、少し離れた場所から通訳を行うこともできます。
ハイブリッドイベントで通訳に使われる機材
通訳に使われる機材として、代表的なものを紹介します。
あくまで代表的なものであり、絶対に必要なわけではありません。
Zoomを使うことで以下で紹介する機器の用意が必要でない場合もあります。
予算の都合で用意できない場合は、代替案を出しますので、機材を用意できない場合はフリートまでご相談ください。
同時通訳に使われる機材①赤外線システム
赤外線を利用いて通訳音声を伝達するシステムです。
壁などの遮蔽物を透過しないため、会場外への情報漏洩を防げます。
そのため、機密性の高いイベント、社内イベント、関係者のみのイベントに向いています。
国際会議などでは最も主流とされているシステムです。
同時通訳に使われる機材②FMシステム
FM電波を使用して通訳音声を伝達するシステムです。
通訳ブースにアンテナをつけて、会場内に簡易ラジオ局を設置するようなイメージで構成されます。
赤外線よりもコストが抑えられるため、電波干渉のリスクが少ない会場ではFMシステムもおすすめです。
同時通訳に使われる機材③レシーバー
通訳レシーバーと組み合わせたシステムです。
一般的によく使用されている周波数を利用して通訳音声を伝達します。
小規模イベントなどではよく使われます。
Zoomだけでも同時通訳が可能
ここまでで紹介した機材を用意する方法もありますが、フリートではZoomを使って同時通訳を可能としています。
Zoomの機能を使うだけなので、参加者はスマートフォンのみがあれば母国語の音声を受信できます。
詳しくは以下の記事で解説しています。また、実際にZoomを使った同時通訳の事例も参考にしてください。
- 同時通訳は「Zoomだけで完結」できる!Zoomの機能を使った通訳方法
- 【同時通訳の配信事例】Zoomでも同時通訳機能が使える!公益財団法人国際労働財団様のZoom配信代行事例
- 同時通訳レシーバーを使わない同時通訳Zoom配信|Andrew Ng氏来日JDLA特別講演事例
通訳者がいる場合は専用ブースが必要?
大規模なイベントの場合は、通訳者専用のブースが用意されることもあります。
しかし、ブースは必須ではありません。
他の部屋があれば良いので、たとえば社内のイベントであれば、別室を用意しておくだけで十分です。
そのほか、以下に通訳者が用意しておいた方が良いものについて解説している記事もありますので、そちらも参考にしてください。
AIで同時通訳がこんなに楽になる!?
ここまで、通訳者がいる場合の機材や方法について解説してきましたが、昨今では通訳者を必要としないケースもあります。
AIを使えば、通訳者コストも機材コストも抑えられるのです!
「AIの通訳の精度だと不安…」
と、感じるかもしれませんが、昨今の翻訳機の精度はとても高くなっています。
とくにフリートが業務提携をしているポケトークは「スピード・正確性・安全性」に優れています。
大きな特徴は、以下のとおりです。
- 日本語の正しい通訳が可能
- 会話の内容を全て暗号化
- 参加者はスマホ一台あれば翻訳された内容を確認できる
- 通訳者(翻訳者)のアサインの必要がない
ポケトークのメリットについては、以下の記事も参考にしてください。
ZoomのAI同時通訳機能は使える?
Zoomの機能にも、AI同時通訳はありますが、まだ不完全な部分があります。
現状はZoomの同時通訳機能はまだ心許ない印象ですので、Zoom同時通訳を利用するのであれば通訳者をアサインした方が良いかと思います。
通訳が必要なイベントはフリートにお任せください
通訳が必要な世界的なイベントを行うのであれば、まずはフリートにご相談ください。
予算に応じて最も適切な方法を提案します。
通訳者が必要な場合のアサインもフリートで行います。
そのほか、
「こんなイベントだけど通訳は必要?」
「この規模感だとどのような通訳方法が良いの?」
などのお悩みがあれば、お気軽にご連絡ください。
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